主に「セットポジション」の更新情報をお知らせしているワトソン君のメイン・ブログです。
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Posted by ワトソン君 - 2008.01.11,Fri

まずはMSN産経ニュースです。

http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/080110/bbl0801102142002-n1.htm
守備側無関心の盗塁は野選に 日本野球規則委 2008.1.10 21:42

 プロ・アマ合同の日本野球規則委員会が10日、東京都内で開かれ、規則の改正や運用の変更を決定した。プロでは点差が開いた状況で、かつ捕手が送球しないなど、守備側がアウトにしようと試みなかった盗塁についてはアウトにしない選択をしたとして野手選択」と扱うと決定。従来は野球規則に反し「盗塁」と記録していたが、米国、韓国、台湾などの基準に合わせる。
 また、大差があり走者がいる局面で、打者がセーフティーバントを試みて一塁でアウトになった場合、犠打とせず、打数を記録すると決めた。ともにプロに限り適用し公式記録員が判断する。
 このほか、ふくらんで走っている走者が、野手のタッチを避けようと、一歩でも外側に逃げれば「アウト」と宣告されていたが、今年からプロ、アマとも、走者がいる位置を基準に3フィート以上逃げた場合を、ラインアウトによる「アウト」とすると決めた。

続いてスポニチ。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2008/01/11/15.html
プロは大差での盗塁は記録せず

 プロ、アマ合同の日本野球規則委員会が10日、都内で開かれ、プロは今季から点差が大きく開いた場面で選手が盗塁した場合、米大リーグと同様に盗塁を記録しないことを決めた。これまではすべて記録されたが、今後は守備側が守備行為を示さない場合は野選扱いとなる。適用する点差については公式記録員が試合展開を見て判断する。また、点差が開いた終盤の無死または1死で塁上に走者がいる場合、打者が試みたセーフティーバントが送りバント(初めからバントの構えをした場合は除く)となっても、犠打と認めないことも決めた。
 走者アウトの規定も一部改正され、野手のタッチを避けるため、走路から3フィート以上離れた場合にアウトとなる基準が「塁間を結ぶ直線」から「走者と塁を結ぶ直線」に変更された。アマにも適用される。アマのオブストラクション(守備妨害)を厳格に適用することも決めた。
[ 2008年01月11日付 紙面記事 ]

お次は読売。

http://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/news/20080110ie27.htm
大差からの盗塁、記録上「野選」に…国際試合は7点差基準

 プロアマ合同の日本野球規則委員会が10日、都内で開かれ、大差がついてからの盗塁は、記録上、「盗塁」とせず、「野手選択による進塁」(フィルダース・チョイス)として処理することを決めた。
 米大リーグや韓国プロ野球などでは「守備側を侮辱する行為」として、暗黙のルールで禁じられており、国際的な慣例に従った。守備側が関心を示さなかったことを根拠に、公式記録員がその都度、判断する。
 また、大差がついてから、走者を置いてセーフティーバントを試みてアウトになった場合も、「犠打」とはせず、打数を記録することを決めた。基準となる点差について規則委では「国際試合では7点差がついたら普通、盗塁はしない」としている。
 いずれもプロだけの措置で、アマチュアは従来通りとする。
(2008年1月10日20時9分  読売新聞)

最後は朝日です。

http://www.asahi.com/sports/bb/TKY200801100344.html
盗塁、点差開いた場合は記録せず 今春オープン戦から

2008年01月10日23時28分
 プロ野球で点差が離れた場面では、走者が盗塁しても公式記録員の判断によっては盗塁を記録しないことになった。10日、東京都内で開かれたプロ・アマ合同の規則委員会で確認された。今年のオープン戦から適用される。
 野球規則10・08のgでは「盗塁をした場合に守備側が無関心の時は盗塁を記録しないで野手選択による進塁とする」とあったが、日本では適用していなかった。大リーグでは以前から大差がついた場面での盗塁は記録されておらず、日本もならうことになった。点差の明確な基準はなく記録員の判断となる。
 同様の場面の犠打も、記録されないこともあることになった。アマチュアは従来通り。

なお、毎日を見たら、スポニチの記事が使われていました。スポニチの記事は共同電と思われます。

さて、困りました。「セットポジション」には、“守備側無関心”に関する記述はもちろんあります。「こんなとき、どう記録しますか(1)」の「盗塁2」の項目です。犠打の件も「トレーバー」のページにひっそり収めています。ただ、とくに盗塁関係については、あちこちのページに点在していて、いつかすっきりした形にまとめたいと思いながら、ずっと放ったらかしになっているのです。

私は「公認野球規則」のページで、次のように記述しています。

http://set333.net/raibu02ru-ru.html

記録に関しても、『公認野球規則』上に記載はあるが、実際には(日本では)適用されていない規則があるので注意を要する。ちゃんとしたフォローがあって市販するなら歓迎できるが、現状では欠陥本を不特定多数にばらまいているとしか思えない。

この記述も改めなければなりません。「適用されていない規則」の文言から「盗塁2」へダイレクトでリンクしていました。この「公認野球規則」のページは、昨年も一昨年も「セットポジション」で2番目に多く読まれているページです。

『公認野球規則』上には「守備側無関心は盗塁としない」旨の記述があるのに、各団体のいわば内規によって勝手に10.08(g)や10.09(d)は適用しないと決めていたわけです。こうした状況で『公認野球規則』を市販したら、内規の存在など知らないファンが誤解するのは必定です。そんなことにさえ気づかないアホどもなのか、と私は問いかけてきました。

今回の「改正」はいわば時間の問題だったわけです。法秩序を保つためには、「決めた以上は厳格に守る、守れないような規則なら最初から作らない」のがベストです。この件に関しては、日本の規則委員会が10.08(g)や10.09(d)は適用しない旨の【注】を入れるか、さもなくば条文どおりに適用するかのどちらかの選択しかありませんでした。要するに、欠陥本を不当販売してきた2年間だったことになります。

というわけで、このエントリーは「公認野球規則」のページに連動させます。なお、引用した新聞記事にあるように、規則に従って運用するのはあくまでもNPBの話であって、アマは別です。(野球の)プロ・アマ関係ではいつもプロが悪者にされますが、本当に足を引っ張っているのはどちらなのかよくわかるはずです。

関連ページ
 →「3代目んだ」(07年規則改正)

外部リンク
 日本野球連盟>2008年度野球規則改正

=08/05/19追記=

「公認野球規則」のページとの連動を解除して、カテゴリーを「ルール」から「珍記録・記録集計」に変更しました。また、昨日付で「こんなとき(1)」の「盗塁2」は「守備側無関心の“盗塁”」という独立ページにしました。

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野選
こんばんは。

「盗塁2」は守備側1点リードの場面ですが、同点で延長規定最終回裏の攻撃が一死1・3塁なら、1塁走者は勝敗にはまったく影響しませんよね。もし1塁走者が盗塁すれば、打者を歩かせて満塁策をとる場面です。

「大差」ではありませんが、このような場面で、ファーストがベースにつかず、捕手の送球もなかったとしたら、「野選」の記録になるのでしょうか?
Posted by 小野 - 2008.01.16,Wed 01:12:07 / 編集
大差とは
記事中にある「大差」とは、いわば言葉のアヤであって、たとえ同点でも勝敗に関係ない走者はまさしく「守備側無関心」の対象ではないでしょうか?

延長規定の最終回でなくても、延長または9回の裏なら常に起こり得ますから、あちらでもあり得ることですね。どう運用しているのかは知りませんけど…。
Posted by ワトソン君 - 2008.01.16,Wed 09:13:46 / 編集
08年規則改正
日本野球連盟のWebサイトに08年規則改正が掲載されましたので、エントリー末尾に外部リンクとして加えました。
Posted by ワトソン君 - 2008.01.30,Wed 10:11:48 / 編集
盗塁
ネット上では的外れな批判が多くて、○点差以上の基準がないのはおかしいという人が大勢いますね。

9回裏同点の1、3塁から1塁走者が盗塁しても、ツーアウトなら勝敗には全然関係ありませんが、無死や一死のときは、どうなのでしょう?

1塁が空けば満塁策ですが、満塁になれば押し出しの可能性があります。それでも盗塁を記録しないのでしょうか?
Posted by eye - 2008.02.05,Tue 11:52:58 / 編集
基準は無関心
----
走者が盗塁を企てた場合、これに対して守備側チームがなんらの守備行為を示さず、無関心であるときは、その走者には盗塁を記録しないで、野手選択による進塁と記録する
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07年時点の条項はこのようになっています。点差やアウトカウントやイニングを基準にするのではなく、守備側が盗塁行為に対して無関心であることが大前提になります。

二盗のケースなら、次の3つがその要素です。
(1)一塁手がベースにつかない=大きなリードを許す
(2)走っても二遊間がベースカバーに入らない
(3)捕手も送球しない

記録員はこれを客観的に観察して記録すればいいわけです。NPBが実際にどう運用するのかは知りませんが、点差はあまり関係ないでしょうね。要は、守備側がどういう反応を示したか(示さなかったか)です。
Posted by ワトソン君 - 2008.02.05,Tue 13:18:47 / 編集
松井と小坂
早速の返信、有難うございます。お話はとてもよくわかりました。

もう一つだけお願いします。1998年の盗塁王争いを管理人さんはご存知だと思いますが、もし盗塁させたくない守備側チームが無関心を装ったら、1回表先頭打者でも記録員は盗塁を記録しないのでしょうか?
Posted by eye - 2008.02.05,Tue 14:14:13 / 編集
うーん
プロの記録員さんは、私たち以上にそうした行為を記録への冒涜だと感じるものではないでしょうか? だとすれば、外見的には野選で処理すべきケースであっても、あえて盗塁を記録するのではないかと思われます。記録員さんがそうしたジャッジを下せるような雰囲気作りをするのがファンの役目だと思いますが…。

あのときは「厳重注意」だけでした。あれは明らかに敗退行為であって、出場停止を含む処分が下されるべきだと私は今でも考えています。最悪、盗塁王を空位とする決断も必要だったかもしれません。そうならなかったのは、結局、私たちが見くびられていたというだけのことだったのでしょうね。
Posted by ワトソン君 - 2008.02.05,Tue 15:20:47 / 編集
すみません
ダブって投稿してしまいました。削除してください。お手数をおかけします。

何度も有難うございました。その通りだと思います。
Posted by eye - 2008.02.05,Tue 20:54:56 / 編集
守備側無関心
先日偶然なんですがセリーグの記録員の方と話をする機会がありましたので、「守備側無関心」について聞いてみました。

今回の運用は若手記録員の方々の強い要望だったそうです。年輩の方々の中には、点差の基準とか、セーブを絡めた基準などを明確にした方がいいのでは、との意見もあったようです。

実際の運用に当たっては、ワトソン君推測通り(3要素)で、記録員の主観ではなく客観的判断によるそうです。

また、タイトル争い、チーム記録、個人記録などが関わる状況においては、守備側チームがしっかりと守備をすること。もし守備をしなかった場合も盗塁を記録すること。
といった通達(連絡?)をリーグ(チーム)にはするそうです。

なにせ短時間だったのでこれくらいしか聞けませんでした…
Posted by KKO - 2008.02.06,Wed 17:47:43 / 編集
難題は犠打
ありがとうございます。
盗塁に関しては、個人的には数年前から対応済みです。「盗塁」を記録したうえで「守備側無関心」のメモを残すか、「ム」を添えることにしていました。3要素で客観的に判断するということで、別に不都合はありませんでした。

犠打のほうも、「犠打」を記録したうえで「セーフティ気味」のメモを残すか、「セ」を添えるかしているケースが多々ありますが、厳密にチェックしてきたわけではありません。こちらは客観的判断材料に欠けます。

投球前にバントの構えをしていないという点だけでは弱いのですね。次に偶然の機会があったら、こっちを聞いてみてください。まあ、トレーバーのケースは「セーフティ」に決まってますけど…。2点リードの無死二塁で4番に送りバントのサインが出るはずがなく、三塁手の守備位置を見て自分の判断でやったに違いありません。
Posted by ワトソン君 - 2008.02.07,Thu 12:32:46 / 編集
セーフティ気味
またまた偶然にもお会いできました。オープン戦以降はとても忙しいらしく『偶然に』はなさそうです。まぁ場合によっては『強引に』お会いしようかと…

さて『難題は犠打』についての回答は
「主観ですので記録員が見て思った通りに判断するだけです。打者の心内は見えませんので迷うこともあるかもしれませんが、そんなときは大抵最初に思った通りにします」
とごくごく当たり前の回答。

選手から何か言われたら?
「始めから明らかに送りバントとわかるように構えるか、さもなければ一所懸命走ってセーフになって下さい」と言うしかないかなと、冗談ぽく言ってました。

現実的な対策?としては、過去のデータで選手の傾向をインプットしておくくらいだそうです。例えば、赤堀のように始めから構えるよりもセーフティ気味にするほうがバントが上手な選手とか。

実は何十年も(40年ぐらい?)前にパリーグで一年間だけやったことがあるそうです。当時を知る記録員は現在は数名しかおらず、特に問題になった事例は記憶にないそうです。まぁ、当時は送りバントやセーフティーバントが今と比べて少なかったのかもしれませんが。
Posted by KKO - 2008.02.12,Tue 17:45:32 / 編集
まちぶせ?
ありがとうございます。

まあ、「疑義のあるときには、常に打者に有利に扱う」わけですから、犠打を記録しないケースはかなり限られるのでしょうね。

3点リードの9回表無死二塁で田中賢介や田中浩康がバントしたら、やはり犠打なのでしょう。
Posted by ワトソン君 - 2008.02.13,Wed 16:34:17 / 編集
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